子宮頸がんのワクチン

子宮頸がんと子宮体がんの違いは?
子宮頸がんは子宮頸部と呼ばれる子宮の入り口に生じるがんで、子宮体がんは子宮体部と呼ばれる胎児が育つ場所に生じるがんです。子宮頸がんと子宮体がんは全く異なるがんです。発生する場所が異なるだけでなく、原因やなりやすい年代も異なります。子宮頸がんの発症にはHPVが関与していますが、子宮体がんはHPVとは無関係です。
HPVとは?
ヒト・パピローマウイルス(human papilloma virus)のことでヒト乳頭腫ウイルスとも呼ばれています。HPVには100以上の型があり、そのうち高リスク型HPVと呼ばれる10数種類のタイプが子宮頸がんの原因になると考えられています。また、これとは別に低リスク型HPV呼ばれるタイプがあり、尖圭コンジローマと呼ばれる生殖器にできるいぼの原因で、子宮頸がんは起こしません。
HPVは誰でも感染しますか?
HPVは性行為により感染しますが、感染は決して特別なことではなく性交経験があれば誰にでも感染の可能性があります。性交経験者の50~80%は少なくとも一度はHPVに感染していると考えられています。
HPVは男性にも感染しますか?
HPVは性交渉で感染しますので、女性から男性、男性から女性へと感染します。しかし、男性の感染の詳しいことはまだわかっていません。
コンドームを使用していればHPVに感染することはありませんか?
HPVはコンドームで被いきれない部分の皮膚の接触によっても感染するため完全な防御とはなりません。しかし、コンドームの使用は感染の危険性を少なくすることは出来ます。
高リスク型HPVに感染すると必ず子宮頸がんになるのでしょうか?
高リスクHPVに感染してもそれだけでは子宮頸がんになるリスクはほとんどありません。大部分の高リスクHPV感染は一時的で、免疫力により自然消失しますので、子宮頸がんにはなりません。しかし、5〜10%前後の感染ではHPVが消失せずに持続感染することがあります。この場合は平均で10年以上の前がん病変の期間を経て子宮頸がんになる可能性があります。
どうすれば子宮頸がんを防げますか?
子宮頸がん検診を受けてください。子宮頸がん検診で細胞診と共にHPV検査(30才以上推奨)を受けることにより、ほぼ確実に防ぐことが出来ます
HPV感染なしには子宮頸がんにはなりません。HPV陰性ならば子宮頸がんの危険性はほとんど無く、細胞診も正常であれば次回の検診は3年後でも良いでしょう。HPV陽性であった場合はウイルスが排除されるまで定期的に検査を受けてください。そうすれば万が一、がんへ進行する場合でもがんになる前に、異形成(細胞が変化した状態)の段階で発見、治療することが出来ます。
細胞診とHPV検査の両方を受ける必要がありますか?
両方を受診することをお奨めします。 細胞診では、検査者の技術が未熟であったり、採取が正しく行われていなかったりした場合に細胞の異常(がん及び前がん病変)を発見できないことがあります(約30%)
一方、HPV検査は原因ウイルスの存在を調べる検査なので異形成の有無の予測にも優れています。細胞診とHPV検査を併用することで、診断の精度をほぼ100%にまで上げることができ、また将来がんになるリスクの有無もわかります。
なぜHPV検査は30歳以上の女性が対象なのでしょうか?
子宮頸がんの原因はHPVの持続感染です。30歳未満では感染者は多いのですがほとんどが一過性(一時的)で自然に消失します。そのため検診としては適当ではありません。一方、30歳以上では新たな感染を検出する割合に比べ、以前からの持続感染を検出する割合が多くなりますので検診に有効なのです。
検診の結果、細胞診・HPV検査とも陰性でした。今後、子宮頸がんになる心配はないのでしょうか?
当面(3~5年間)は子宮頸がんになる心配はありませんが、定期的(3年毎など)に検診を継続する必要があります。HPVは検査で発見できない状態で潜伏感染することがあるため、HPV陰性であっても将来的に陽性化することもあります。従って、少なくとも3年間は検診を受ける必要はありませんが、定期的な検診は必要です。
以前の検査の結果、HPV陰性でした。その後パートナーが変わっていませんがHPV検査を受けるべきですか?
30歳以上であれば受けるべきです。HPVは感染から数年間潜伏状態にあることがあり、感染後、数ヶ月から数年間検出できないことがあります。つまりHPV感染が現在の性交渉によるものだけとは限らないからです。
検査でHPV感染と判定されました。どうすればよいでしょうか?また、どのような治療をするのでしょうか?
HPV感染は病気ではありませんので、治療は行いません。HPVはごくありふれたウイルスで感染してもほとんどは免疫力により自然消失します。 ただし、持続感染した場合には子宮頸がんの前がん病変を引き起こすことがありますので、感染が判明した場合、ウイルスが消失するまで定期的(6~12ヵ月後毎)に検査を受け、HPV持続感染の有無を確認することをお奨めします。感染が持続している間は細胞診が正常であっても、定期的に検診を受けるか、一度コルポ診による精密検査で異常がないか確認することをお奨めします。

「オレンジクローバー」サポーター Support

入会案内 Enrollment

子宮頸がん予防・啓発グッズ Goods

予防の大切さを伝える講師派遣 Lecturer dispatch

病院案内 Hospital guidance

お問い合わせ Inquiry

インタビュー

河原 真木子さん
(医大生)

私が子宮頸がん検診のことを最初に知ったきっかけは、たまたま見学に行った病院で「子宮がん検診は20歳から」というポスターを見たことでした。

そのときはまだ、子宮頸がんについて詳しい知識もなく頭の片隅で気になりつつも「よし、検診に行こう」という気持ちには結びつきませんでした。

その後、大学の授業で婦人科学を習った際に、日本の子宮頸がんを取り巻く状況が深刻であることを知りました。
検診受診率の低さや、この病気が20代の若い女性に増えているということなどです。

それと同時に、とても大切なことを知りました。
それは「子宮頸がんは検診とワクチンによって予防することができる唯一のがん」であるということ。

これらの事を学び、自分の女性の一人として、とても他人事とは考えられませんでした。

まずは子宮頸がんについてもっと知らなければと思い、婦人科の先生にお話を伺ったり、関係書籍を読んだり、実際に子宮頸がんの治療が行われている現場に行きました。

その中で気づいたことは、子宮頸がんについて世間に発信されている情報がとても少ないということです。

病気のこと、検診のこと。知ってさえいれば防げたかもしれない方々を見ていると「子宮頸がん」という病気をもっと多くの方に知ってほしいという思いが強くなりました。
そこで、子宮頸がんを考える市民の会でボランティアをさせていただくことが、私の思いを叶えるための第一歩となりました。

福山 麗子さん
(会社員)

子宮頸がんのこと、ちゃんと知ってますか?「私だけは大丈夫」と思ってませんか?
・・・それは根拠のない「思い込み」です。

なぜなら、それは私自身もあなたと同じようにそう思っていたけれど、子宮頸がんになってしまったからです。
でも「私だけは大丈夫」と思いながらも、定期的に検診を受けていたため、初期の段階でがんを発見。
すぐに簡単な手術を受けて、子宮を失うことなく、今はこうして元気に快復しました。

検診を受けないと、具合が悪いかどうかなんて分からない。
ちゃんと検診を受けてさえいれば、この病気は決して恐いものではありません。
子宮頸がんは「たった一つのシンプルな方法」で防げるのです。

それは《定期的に検診を受ける》こと!
ぜひ子宮がん検診を毎年受けて、自分の大切な子宮と命を守って下さい。

堀 成美さん
(看護師/看護大学教員)

「愛がある」くらいでセックスしたら危ない。
対策もコンドームだけじゃ足りない・・・という人生の危機管理のツボを、学校では伝えきれていません。
「病気の人が増えると、儲かる大人がいるからだ」との小学生の指摘には絶句します。

生命や愛を大切にしろという前に、教える側にその「愛」=伝える努力が不足していないか、と考えなければ。セックスがはじまったら、女性に100%の安全なんてないのだから。

私自身は「将来病院の世話になりたくない 」「病気でお金が減るのはもったいない」という動機で、感染予防のワクチンに先行投資。
100%コンドームを使えない男はサヨウナラ。

そして年に1回、症状が無くても誕生月には乳がん・子宮がん・性感染症の検査をしています。

高山 須美子さん
(細胞検査士 子宮頸がんを考える市民の会・副理事長)

この検体、ちょっと見ていただけますか?」
「ん?…あぁ」
「26歳妊娠10週、妊婦検診の人です。どうですか?」
「そうだなぁ。上皮内がん(=ごく初期のがん)だろうな」
「ですよね。まぁこれなら出産可能でしょうから、妊婦検診を受けて良かったね、ってことですね」
「だね」

ここ数年、私の職場ではこんな会話が頻繁に交わされています。
若い世代の子宮頸がんの増加は驚く程で、これから更に増えていくと予想されます。
晩婚化や出産の高齢化の進む中、妊娠時以外でも積極的に検診を受けることが大変重要になります。

妊婦検診で発見できた人は幸運です。
当たり前のことですが、検診を受けていない人のがんは見つけることができないからです。

これを読んでいる貴女、最近検診を受けましたか?

主催・共催プロジェクト

みんな子宮から生まれてきた LOVE49♥

子宮を大切に想い、子宮頸がんの予防を伝えるプロジェクト