オレンジクローバー
子宮頸がんを予防しよう! ORANGECLOVER あなたは本当に大丈夫ですか?

実際に子宮頸がん検診を受けるにあたって、 「子宮頸がん検診の検査法」 「検診の種類」「具体的な受診の流れ」についてご紹介します。

●子宮頸がん検診の検査法
子宮頸がん検診の検査法には細胞診とHPV検査があります。
どちらの検査法も子宮頸部の細胞を採取して、検査します。
細胞診は従来から検診に使われていた検査ですが、HPV検査は最近使われるようになった新しい検査法です。

【細胞診】
細胞診は「がんを疑うような異常な細胞がないかどうか」を調べる検査です。

・採取した細胞を色素で染色し、異常がないかどうか顕微鏡で観察する方法です。
・検査結果は日母分類と呼ばれるクラス分類に従って、以下のように判定されます。
クラスIIIa以上の場合は精密検査を行います。
    クラス I : 正常である。
    クラス II : 異常細胞を認めるが良性である。
    クラスIIIa: 軽度〜中等度異形成を想定する。
    クラスIIIb: 高度異形成を想定する。
    クラス IV : 上皮内がんを想定する。
    クラス V : 浸潤がん(微小浸潤がん)を想定する。
・がんの前段階である異形成は、病変を発見できないこともあります。

【HPV検査】
 HPV検査は「子宮頸がんの原因ウイルスに感染していないかどうか」を調べる
 検査です(30歳以上では10人に1人くらい感染)。

  ・採取した細胞にHPVが感染していないかどうか調べる検査。
  ・検査結果は「陰性」または「陽性」と報告されます。
  ・また現在異常がなくても、将来、異形成やがんになる危険性があるかどうか
   判ります。

子宮頸がん検診は細胞診とHPV検査の併用をお勧めします。
細胞診とHPV検査を併用することで、病変の発見率がほぼ100%になり、また将来がんになるリスクがあるかどうか知ることができます。
アメリカの産婦人科学会のガイドラインでは30歳以上に細胞診とHPV検査の併用検診が推奨されています。その結果、細胞診、HPV検査の両方が陰性の場合は、次回の検診は3年後でよいとされています。

●検診の種類
子宮頸がん検診は「住民検診」「職場検診」「自費検診」などがあり、検診費用の負担者が異なります。 子宮頸がんは検診で予防できるがんなので、いずれの検診であってもまずは受診することが大切です。
1.住民検診
自治体(市町村)が住民を対象に実施している公的検診です。 検診費用の一部を自治体が負担していることが多いため、比較的安価で検診を受けることができます。 受診方法はお住まいの市町村にご確認ください。
≫自治体の一覧はこちら

住民検診の検査法は細胞診で、まだHPV検査は使われていませんが、金沢市のようにHPV検査を行っている自治体もあります。

2.職場検診
企業が従業員やその配偶者を対象に実施している検診です。企業の健保組合が検診費用の一部を負担していることが多いため、比較的安価で検診を受けることができます。 検診の対象者や検診内容(婦人科検診がない場合も)は企業によって異なります。
健保組合によっては主婦検診として下の「自己採取検診」を実施しているところもあります。

3.自費検診(婦人科ドッグなど)
病院や健診センターなどで自己負担により検診を受診することができます。受診する施設や日などを自分の都合によって自由に選ぶことができますが、保険適用外のため、検診費用は全額自己負担になります。
また、婦人科ドッグなどの中に子宮頸がん検診が含まれている場合もあります。

できれば医療機関に出かけて、検診を受診したほうが望ましいのですが、どうしても時間がとれないなど医療機関にいけない人はこのセルフチェックを利用することもできます。
自己検査(セルフチェック)
自宅でできる自己採取によるHPV検査です。HPVに感染していないかどうかをチェックします。
セルフチェックで「HPV陽性(30歳以上では10人に1人くらい)」と判定された場合は子宮頸がんの原因ウイルスを持っていることを意味しますので、病変がないかを確認するために医療機関を受診することになります。
子宮頸がん検診では子宮頸部の細胞を採取しますが、自己採取では必ずしもうまく子宮頸部の細胞を採ることができません。HPVは子宮頸部だけでなく膣内からも検出されますので、必ずしも正確に細胞を採る必要がないことから、HPV検査は自己採取検診に適しています。
なお、自己採取ではHPV検査でなく、細胞診も一部実施されていますが、細胞診の場合は正確な細胞採取が必要です。このため自己採取による細胞診は正しく検査できないため(精度が低いため)、お奨めできません。

●具体的な子宮頸がん検診の流れ
具体的な子宮がん検診の検査の流れは?
医療施設によって異なりますが、一般的な子宮頸がん検診は次のように行います。
問診
 問診票に年齢や妊娠及び分娩歴、月経の状況、不正性器出血等の症状の有無などを記入します。これらは検査をする上でとても重要ですので、くわしく記入してください。
検査
 診察台に腰を掛け、検査をします。診察時間は各医療機関で異なりますが、5〜10分くらいです。
まず、視診(外陰部や膣に、がんや炎症がないか確認)と内診(膣内に挿入した指とおなかにあてた手で子宮や卵巣に異常がないか確認)を行います。
その後、検査用の子宮頸部の細胞を採取します。細胞は綿棒、ブラシ、又はへら状の採取用具を用いて採取します。採取時に痛みはほとんどありません。

以上で検診は終わりです。約1〜2週間程度で検査結果が判ります。
【精密検査について】
 検査の結果、精密検査の必要性があると判断された場合は精密検査を行います。
具体的には細胞診でクラスIIIa以上であったり、HPVに長期にわたって感染(持続感染)している場合に実施します。
 精密検査ではコルポ診と呼ばれる検査を行います。コルポ診とはコルポスコープという拡大鏡を用いて子宮頸部粘膜表面を拡大し、観察する検査法です。コルポ診で異常を疑う箇所がみられた場合、さらにその部分の組織を採取し、組織診と呼ばれる病理学的検査を行い、病変の程度を判定します。
【最終診断について】
 異形成や子宮頸がんの「最終診断」は細胞診ではなく精密検査時の、組織診の結果によって、確定されます。

 組織診による異形成の診断結果はその程度に応じて軽いものから順に、「軽度異形成」、「中等度異形成」、「高度異形成」に分けられます。
(※ よく誤解されやすいのですが、例えば細胞診のクラスIIIbは「高度異形成を想定」という意味で、「高度異形成」という診断が確定しているわけではありません。組織診の結果、異常がない場合がしばしばあります。)

 子宮頸がんの最終診断はがんの進行の程度によって、軽度のものから順に「0期」、「Ia期」、「Ib期」、「II期」、「III期」、「IV期」に分類されます。子宮頸がんの進行期は組織診の他にCTやMRIなどの画像検査も併せて判断されます。
(※ 子宮頸がんの進行期と細胞診のクラス分類がよく混同されますので、ご注意ください!)

また、「0期(上皮内がん)」までの段階であれば子宮をとることなく、ほぼ完治します。
(子宮頸がんの治療法について参照)

 
 
© 2006 orenge clover All rights reserved.